悩み解決コラム

2017年2月23日


実は病気のサイン?本当は怖い鼻の異常・鼻血

女性

鼻腔内から出血することを「鼻血」と言います。子どもの頃はよく出ていた……なんて人もいるでしょう。ぶつけたり、興奮したりすると出やすいとも言われていますが、病気のサイン、であることもあるのです。

このコラムで解説していること

  1. 出血が止まらない場合は病気のサインの可能性が
  2. 高血糖による鼻血「糖尿病」
  3. 出血が起こりやすくなる難病「突発性血小板減少性紫斑病」
  4. 大量出血がおこることも「高血圧・動脈硬化」
  5. 血液のがん「白血病」
  6. 副鼻腔炎と間違えやすい「鼻腔がん・副鼻腔がん」

■出血が止まらない場合は病気のサインの可能性が

鼻血は、基本的には、何かを強く鼻にぶつけたりして、鼻の中の「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる、血管のたくさん通った粘膜部分が出血することで起こります。このキーゼルバッハ部位は、毛細血管が網の目のように走っており、少しの衝撃で傷ついて出血します。そして、すぐに出血も落ち着きます。そのため、ほとんどの鼻血は特に問題ないものであることが多いです。

しかし、このキーゼルバッハ部位に刺激を与えているわけでもないのに突然鼻から出血したり、一度鼻血が出るとなかなか出血が止まらないなどの特徴が見られる人は、キーゼルバッハ部位以外からの出血が考えられます。その場合、深刻な病気のサインである可能性があります。

■高血糖による鼻血「糖尿病」

糖尿病とは、血糖値をコントロールするホルモン「インスリン」が正常に分泌されなくなり、高血糖の状態が常に続くことで、様々な合併症を引き起こす病気です。日本でも大勢の人がかかっています。糖尿病の症状のひとつに、粘膜の毛細血管が障害を起こし出血しやすくなるというものがあります。そのため、鼻血が出やすくなります。

糖尿病によって鼻血が出やすくなっている人は、同時に歯茎からも出血しやすくなったり、自律神経や末梢神経の障害も同時に引き起こされることが多いです。

■出血が起こりやすくなる難病「突発性血小板減少性紫斑病」

この病気は、体内の血小板に対して自己抗体が作られてしまい、膵臓で血小板が壊されてしまうために出血が止まりにくくなります。しかし、なぜ血小板に対して自己抗体が作られてしまうのかは現状わかっておらず、原因不明の難病に指定されています。

鼻血だけでなく、歯茎や口の粘膜からの出血、血便や血尿が出る、女性の場合は月経量が異常に多かったり、止まらないという症状が出ます。20代~40代の女性の発症が多く、男性の約3倍の罹患率なので、女性は鼻血の原因として疑いたい病気の1つです。

■大量出血がおこることも「高血圧・動脈硬化」

そもそも、血圧が高い人は血管に常に負担がかかっているため、鼻血が出やすくなります。ちょっとしたことでキーゼルバッハ部位にある毛細血管が切れやすくなってしまうためです。さらに、高血圧が原因で動脈硬化を起こしている人は、血管が劣化していて柔軟性がないため、動脈が切れやすくなります。キーゼルバッハ部位ではなく、その奥の動脈などから出血している場合、鮮やかな鮮血が大量に出て、なかなか止まりません。

通常の鼻血(キーゼルバッハ部位)の場合は10分程度で自然に止まるので、15分以上鼻血が止まらない場合や出血量が多い場合は、動脈から出血の可能性が高いので、すぐに病院を受診しましょう。

■血液のがん「白血病」

鼻血が出やすくなる病気として、一番知名度が高いのがこの「白血病」ではないでしょうか。骨髄内でがん化した造血細胞が増殖し、血液中にあふれ出ることで、血液の正常な機能が損なわれてしまう病気です。白血病は大きく4つに分けることができます。急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病に分けられ、発症してから進行が早いものを急性、ゆっくりと病状が進行するものを慢性と呼びます。発症すると、鼻血や歯茎の出血、皮下出血による青あざなどが増えます。

また、白血病による鼻血もなかなか10分以上止まらない、出血量が多いというのが特徴です。悪化すれば最悪死に至る事もある病気なので、鼻血がなかなかとまらない、頻繁に粘膜から出血する、全身の倦怠感など風邪の症状が見られる様になったら、すぐに内科を受診しましょう。

■副鼻腔炎と間違えやすい「鼻腔がん・副鼻腔がん」

鼻腔がん・副鼻腔がんはいわゆる鼻のがんで、それぞれ鼻腔や副鼻腔にがんができます。鼻のがんは、早期発見&早期治療ができれば寛解も見込める病気なのですが、症状が副鼻腔炎と似ていたりして、なかなか発見されにくいがんなのです。そのため、がんが発覚したころには症状がかなり進行していることも珍しくありません。

鼻血のほかには、鼻水に血や膿がまざる、頭痛がする、顔の神経がちくちくと痛む、虫歯でないのに上の歯が痛む、耳の奥が痛む、鼻の中にただれる、鼻づまりなどの症状があげられます。この自覚症状が副鼻腔炎の症状と似ているため発見が遅れる事があるのです。副鼻腔炎は両方の鼻に鼻づまり等の症状が出るのに対して、鼻のがんは片方だけに症状が現われ、痛みを伴いやすいという特徴があるので、鼻に気になる症状があれば病院の受診と検査をおすすめします。

鼻血は重篤な病気のサインである場合もあるので、鼻血が頻繁に出るようになった、鼻血が10分以上止まらない、出血の量が異常に多いなど、普通とちがう鼻血やその他の自覚症状などがあれば、早めに病院を受診しましょう。