Dr.高須幹弥が解決! 鼻&美容整形相談室

2017年10月30日

施術術後


鼻中隔延長手術と耳介軟骨移植はどう違うのか

鼻先を伸ばす手術には、主に「鼻中隔延長手術」と「耳介軟骨移植」があります。
どちらも鼻先を出す手術ですが、どのように違うのでしょうか。
また、それぞれメリットやデメリットには、どういったものがあるのでしょうか。

Dr.高須幹弥

■「耳介軟骨移植」について

耳介軟骨移植は、耳の中や耳の後ろから軟骨の一部を取り出し、鼻先の軟骨の上に移植する手術です。
鼻先を上向きにしたり、斜め下方向に出したりします。

■「鼻中隔延長」について

鼻の支柱となる鼻中隔軟骨に、肋軟骨や耳介軟骨などを重ねて鼻中隔を延長し、鼻先を伸ばします。
鼻先を大きく下方に延長することができますが、肋軟骨で行う場合は胸に傷が残ります。

当クリニックでは、鼻先を4~5mm程度だす際には鼻中隔延長手術、それ以下であれば耳介軟骨移植を行うことが多いです。

■鼻中隔延長手術にはリスクが多い

鼻中隔延長手術のほうが長さが出せるのですが、しかし、ご希望される場合には注意が必要です。
なぜなら、鼻中隔延長手術は、耳介軟骨移植に比べて様々なリスクがあるからです。

まず、鼻先の皮膚に負担がかかるため、術後5~10年くらい経過すると軟骨が浮き出たり、鼻中隔が曲がってしまったりすることがあります。
また、鼻の穴の中が狭くなるため、鼻が通りにくくなったり、詰まったり、呼吸がしずらくなることも……。

当院ではこういったリスクも説明させていただいた上で、5年後10年後のことも考えて無理のない範囲の施術をご提案させていただいています。
実際、昔他院で行った鼻中隔延長手術の修正手術に来られる方も少なくありません。
先々のことを考えるなら、鼻をできるだけ伸ばしたいなどと欲を出さないで、自分の鼻に合った無理のない範囲の鼻中隔延長手術を受けるか、耳介軟骨移植を受けることをおすすめいたします。

■もし修正手術を希望されるなら、早いほうがよい

当クリニックでは無理な手術は行いませんが、もし既に他院で鼻中隔延長手術を行い、「イメージ通りにならなかった」「鼻の通りが悪くなり息がしにくくなった」「ネットでリスクを調べて不安になった」などと思ったらなら、今すぐに修正手術にいらしてください。

鼻中隔延長手術の修正手術は早ければ早いほうが良いです(できれば術後2~3週間以内)。
なぜなら、鼻中隔延長手術は耳介軟骨や肋軟骨などの自家組織を使うため、シリコンプロテーゼと違って周りの組織との癒着を起こします。癒着で固くくっついてしまうと、移植した組織を取り出して綺麗に戻すことが困難になってしまうのです。
術後2~3週間以内であれば、まだ移植した組織を綺麗に取り出すことができるので、気になることがある場合は、後回しにしないですぐに来院してください。

修正手術を行う場合は、取り出した組織のかわりに、ご希望の形のシリコンプロテーゼや耳介軟骨を移植や、ヒアルロン酸を注射するなどの安全な方法をご提案させていただきます。