Dr.高須幹弥が解決! 鼻&美容整形相談室

2016年10月20日


息子に整形手術を勧めないでほしいんです。

今回は、「美容整形をしたいという息子に、手術を勧めないでほしい」というお悩みにお答えします。

私には17歳になる息子がいます。息子は今までにいろいろなクリニックで美容整形手術をしており、総額で400万円くらい使ってきました。今度、幹弥先生の手術を受けたいと言って、カウンセリングの予約をしています。そこで幹弥先生にお願いがあるのですが、カウンセリングのときに息子に手術を勧めないでいただきたいのです。息子は学校にも行っておらず、家に引きこもっています。息子は私に対して「自分が学校に行けないのは、自分を不細工に産んだおまえのせいだ」と言います。「整形するお金はない」と言うと私に暴力を振るってきます。カウンセリングの日は私も同席させていただきますが、どうか息子にこれ以上、整形は勧めないでください。あと、私がこのようなお願いをしたことは絶対に息子には言わないでください。

Dr.高須幹弥

■医者はウソをつけない

今回の相談者さんと同じような相談をされる方は実際よくいらっしゃいます。しかし、医師としては正直かなり困ってしまいます。

息子さんは17歳で未成年ですから、手術をするには保護者の同意が必要です。その保護者であるお母さんが「勧めるな」と言っているのですから、勧めないことはできます。けれども、息子さんは手術をやりたがっています。「ダメです。私は手術をしません。帰ってください」と言えば、当然「なぜですか?」と尋ねてきますよね。でも、その時に「お母さんが『やるな』と言ったので、やらないだけです」と言ってはいけないわけです。「私がこのようなお願いをしたことは絶対に息子には言わないでください」と言われているのですから。

すると、手術をしないために、何かウソをつかないといけなくなります。たとえば、「医学的な理由で君は手術のできない体質だから」とか、「君は手術をしても良くならないし、やる必要もないです」などとウソをつく必要があります。

しかし、医者は本来ウソをついてはいけないんです。世間では「ウソも方便」と言われることもありますが、この場面でのウソは、ついてはいけないウソだと思います。ただ患者さんを混乱させるだけです。

■カウンセリングはキャンセルして、まずは家庭で解決を

今回の場合、申し訳ないのですが、カウンセリングはキャンセルしていただいたほうがよいでしょう。言い方がきつくなってしまいますが、対処のしようがないので予約をキャンセルなさって、まずは家族の中で問題を解決なさるのがよいと思います。

息子さんは「顔が不細工だから学校に行けない」と言っているそうですが、お会いしたことがないのでどれぐらい不細工なのか分からないものの、不細工だから学校に行けないということはありません。おそらく何か別の理由があるはずです。それを顔のせいにして、その顔に生んだ親のせいにしているので、まずは本当の問題をしっかりと把握し、解決することが大切ではないでしょうか。

ご相談にも「暴力を振るわれる」とありますし、それぞれご家庭の事情もあるとは思いますが、息子さんの親はあなたしかいません。親ならば心を鬼にして、しっかり子どもを正してあげてください。17歳ならばまだまだ間に合います。

おそらく、ここに来て私のカウンセリングを受けてしまうと、息子さんは「手術受けたい」となり、「お金を払え」と言ったり、暴力を振るったりするかもしれません。そこで根負けをして手術をしてしまうと、結局、悪循環繰り返しにしかならないでしょう。

ですから、カウンセリングはキャンセルして、家庭内でしっかり問題を解決することをおすすめします。私も応援しています。