Dr.高須幹弥が解決! 鼻&美容整形相談室

2016年9月20日


接客業で働く女性が美容整形する際の注意点は?

「美容整形手術をしてもらった後は、どれくらいで仕事に復帰できますか?ちなみに、私の仕事は風俗嬢です」という患者さんからの質問にお答えします。

私は現在、某風俗店で働いています。今度長期のお休みを取り、幹弥先生に整形手術をお願いしたいと考えています。手術した後は何日くらいしたら仕事に復帰できますか?また、術後に注意したほうがよいことはありますでしょうか?今のところ考えている手術は、二重切開、目頭切開、鼻と顎へのシリコンプロテーゼ、豊胸手術、おなか・二の腕・太ももの脂肪吸引です。

Dr.高須幹弥

■術後のダウンタイムは1週間~2週間

美容整形の手術では、手術してから回復するまでの期間のことを「ダウンタイム」と言います。ダウンタイムの間は麻酔や手術に伴う腫れ、むくみ、アザなどができやすく、日常活動が制限されることもあります。場合によっては、仕事を休む必要が生じることもあるでしょう。

ご相談の方の場合、手術によって異なりますが、まぶたや目頭切開といった目元を切開する手術については、1週間ほど仕事を休んだほうがよいでしょう。目元切開の手術については、術後1週間程度で抜糸し、次の日にはアイメイクができます。多少むくんでいるかもしれませんが、メイクでごまかせますし、風俗のお仕事をしていただくことはできます。

ただし、手術跡の回復が十分でなければ、たとえ1週間経っていても、絶対に風俗のお仕事はしないでください。手術跡がしっかりくっついてなかったり、回復が不十分な状態だったりすると、そこからばい菌が入ってくるおそれがあります。風俗のお仕事は、そのリスクが比較的高いので、万が一のことを考えて絶対に仕事しないようにしてください。

また、術後1ヶ月くらいは手術した部位を強く押さないように注意が必要です。たとえば、鼻のシリコンプロテーゼをした場合、鼻の穴の中の傷は1週間でくっつきますが、傷が回復してもシリコンを入れた部分は、しばらくの間、不安定な状態にあります。ですから、顔を押さえつけられるような激しいプレイはその期間、避けたほうがよいでしょう。

豊胸手術の場合、ヒアルロン酸注射であれば、術後3日ぐらい経過して、強い痛みや腫れがなければ、仕事に復帰することが可能です。ただし、強くもまれると痛みが出ることもあるので、多少の工夫は必要でしょう。同じ豊胸手術でも、シリコンバッグプロテーゼを入れる場合は、1ヶ月ほど休みを取る必要があります。

ダウンタイムは何の手術をするかによって異なるため、あらかじめ休みを取ってから来院するのではなく、まずはカウンセリングを受け、何をするか決めた上でお休みを調整されるのがよいでしょう。

■風俗で働いていることを話すべきか

普通にカウンセリングをする上で、職業を申告する義務はありません。仮に風俗で働いている方でも、言わなければ医師にはわかりません。ですから、職業を告げたくないという人にも安心して手術を受けていただけます。

ですが、術後の安全面を考えると、本当は言ったほうがよいと僕は考えます。さきほども言ったように、ダウンタイムのことや術後の注意点のことがあるからです。

「仕事は何日休めばいいですか?」という質問をカウンセリングのときによく聞かれますが、何日休むかは、何の仕事をしているのかに大きく関わってきます。座って事務仕事をしている人もいれば、ご相談者さんのように風俗で肉体労働している人もいます。医師の立場からすると、仕事の種類を言ってくれたほうがカウンセリングもしやすいですし、術後の注意点の説明もしやすいと言えます。