Dr.高須幹弥が解決! 鼻&美容整形相談室

2016年11月9日


顔のコンプレックスをなくすには?整形依存症からの脱却

これまで何度も整形を繰り返し、「もうやることはありません」と言われたものの、それでも整形をしたい…という患者さんのお悩みにお答えします。

私は今まで幹弥先生に眼瞼下垂手術、目頭切開、目尻切開、垂れ目形成、鼻プロテーゼ、小鼻縮小、耳介軟骨移植、あごプロテーゼ、頬骨削り、額形成などの手術をしてもらいました。元の顔に比べればだいぶ美人になったのですが、まだまだ満足できません。
先日、幹弥先生に「あとは、どこを手術したらいいですか?」と質問したところ、「もうパーツの形を変える手術はやりつくしたから、やることはありません。今後はアンチエイジングの治療をするのがいいですよ」と言われました。でも、私はもっともっと顔を整形して美人になりたいんです。小さな頃から自分の顔がコンプレックスで仕方ありません。どれだけ整形しても自分に自信を持つことができず、外を出歩くのも、人と会うのも怖いです。幹弥先生、助けてください。

Dr.高須幹弥

■整形すること自体を目的にしてはいけない

どうやら、ご相談者さんは醜形恐怖症で整形依存症になっているようですね。

しかし、ご相談者さんはおそらく、整形すること自体に幸せを感じているのではないでしょうか。この方のように、幸せになるために整形するのではなく、整形手術をして自分の顔の形を変えること自体が幸せで、整形すると安心するという人も、少なからずいます。

医師の立場から申し上げると、もうやることがないのに、「もっとメスを入れて修正して」と言われても、どうしようもありません。やることがないので、アンチエイジングをしてしわを浅くしたり、たるみ治療をしたりすることを勧めても、納得してはもらえないのです。

アンチエイジングで行なうヒアルロン酸やボトックスなどは一時的な効果しか得られません。ご相談者さんのような状況の方は、一時的なものではなく、永久的な効果のある施術を望まれるからです。

■大切なのは、気持ちをリセットすること

しかし、「もう整形する必要はない」と言われても、まだ整形したいというのは、どう考えても悩み過ぎています。

そうした人は、気持ちをリセットするのが一番良いと、僕は考えます。そもそも、そんなに悩み過ぎていること自体が、「キレイになりたい」という感情と矛盾することです。

人は、悩むことでどんどんストレスがたまっていきます。ストレスを感じると、副腎皮質から「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。このストレスホルモンによって、肌のタンパク質がどんどん分解され、肌にハリがなくなって顔がやつれたり、小じわが増えたりするのです。悩むこととキレイになることは、まさに相反することと言えます。

そのため、気持ちをリセットして、「もう私は美容整形でやれることはすべてやったから、今度は違うことで幸せを見つけよう」とするのが一番良い解決策と言えるでしょう。たとえば生け花や料理を習ったり、英会話を習ったり、はたまた仕事を頑張ったり、違うことを頑張っていって幸せを見つけることが本当は大切なのです。

むしろ、そうするのがいいですよ、としか、僕はもはやアドバイスできません。「先生、助けてください」と言われても、もう美容整形で顔を変えることは何もないわけで、解決できないのですから。

解決できないことはもうあきらめて、悩むのをやめるということが大切ではないでしょうか。割り切ることです。たとえば背の低い人が、そのことをコンプレックスに感じて「僕は背が低い、背が低い」と、ずっと悩んでも仕方がないですよね。大人になってから悩んでも、もう身長は伸びません。ならば、もうそれは割り切って違うことを頑張ったり、コンプレックスをバネにしたり、逆に長所にしたりするべきです。

この方も、幸せになるためには悩むのをやめて、何か違うことを頑張って生きていくことをおすすめします。

■くれぐれも他院に行くのはやめましょう

最後に、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。それは、僕に手術を断られたからといって他院に行くのは、やめたほうがよいということです。

ほかの病院の悪口を言いたいわけではありませんが、お金儲け主義の美容整形のクリニックは、それこそごまんとあります。そうした病院では、やって良くならないことでもどんどん勧めてくることが多々あります。醜形恐怖症や整形依存症の人は、勧められるとついやってしまうことがあるので、気をつけてください。

僕の立場で「行くな」と強制することはできませんが、ハイエナのような金儲け主義の美容外科医のえじきにならないためにも、別のクリニックには行かないことをおすすめします。