Dr.高須幹弥が解決! 鼻&美容整形相談室

2017年1月13日

カウンセリング


アンチエイジングのカウンセリングでいきなり「予算はいくら?」と尋ねられ、気分が悪かったです

今回は、アンチエイジングの治療のために病院を訪れたところ、いきなり予算を聞かれ気分を害したという女性からの相談にお答えします。

私は先日、近所にある美容クリニックに、アンチエイジング治療のカウンセリングに行きました。いろいろな治療法があるため、どんな治療をしたらいいのか悩み、担当の先生に質問をしました。すると、何度か質問を重ねたところで先生から「予算はいくらですか? 予算を言ってくだされば、その範囲で一番いい治療を勧めさせていただきますので、予算を教えてください」と言われ、それを聞いて私は何となく気分が悪くなり、結局何もしないでそのクリニックを後にしました。カウンセリングで「予算はいくらですか?」なんて聞かれても困ります。そんなの安ければ安いほどいいに決まっているじゃないですか。幹弥先生はこういうお医者さんのことを、どう思いますか。

Dr.高須幹弥

■アンチエイジング治療は種類が多過ぎて、条件がないと絞り込めない

「カウンセリングでいきなり『予算はいくら?』なんて聞かれても困る」というお気持ちはわかるのですが、アンチエイジング=若返りの治療には本当にいろいろな種類があります。メスを使って切る治療もあれば、切らない治療もあり、切らない治療だけでもヒアルロン酸やボトックスの注射や糸のリフト、レーザーの照射系治療などなど、本当にたくさん、高須クリニックで行っているだけでも約50種類のアンチエイジング治療法があるのです。

それゆえ、何をしたいのか漠然としている場合は、どの治療をすればいいか、すぐに決めることはできません。決めるためには、ある程度の条件が必要になります。条件として考えられる項目は、以下のとおりです。

・もっとも改善したいことは何か(シミ、しわ、たるみのうち、どれか)
・切る治療(メスを使った治療)はするか、しないのか
・ダウンタイムはどれくらい取れるのか
・予算はいくらか

予算というのは、美容整形で治療法を決めるにおいて大きな条件となります。「安ければ安いほどいい」というのもわかりますが、実際、予算が1万円なのか100万円なのかによって、やれることはまったく変わってくるからです。この医師もおそらく、悪気があって予算を聞いたわけではないと思います。何をするか決めてあげたいのと、治療法を絞って勧めてあげたいという気持ちから予算を尋ねた。しかし、その聞き方があまり良くなかったのかもしれません。だから、ご相談者さんもちょっと気分が悪くなってしまったのでしょう。

■アンチエイジングの治療は何かひとつで効果が長続きするものはない

アンチエイジングの治療には、ひとつの治療法で顔全体に効果があり、しかもその効果が半永久的に続くというものがありません。「これをひとつやれば、ほかはもう何もしなくていい」という方法はないのです。だから「アンチエイジングって結局、何をしたらいいですか?」と聞かれたら、こちらの答えとしては「全部やってあげたいです」というのが本音です。

ですから、この患者さんのように「見た目を若返えらせたいけれど、何したらいいのかわからない」という人は、最初に条件をしっかり伝えましょう。そうすることで、医師がその人にとって適切な治療法を勧めやすくなるはずです。

いきなり「予算いくらですか?」と尋ねるのは失礼だったかもしれませんが、そうした条件を提示しないと選べないくらい、アンチエイジング治療法は選択肢がたくさんあるということを覚えていただけると助かります。